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◆ひと口メモ 妊婦には鮑
伊勢志摩地方の妊婦のお見舞いには鮑が定番です。それは、昔から妊娠中の母親が鮑を食べると、目のパッチリした子供が生まれてくると言われてきたからです。
これは昔の人の知恵で、目に良いとされるタウリンの含有率が貝類の中でNo.1だからということがあるのでしょう。胎児の網膜の形成や乳幼児の発達に欠かせないタウリンを鮑を食べることで摂取できます。
有名な言葉、「磯の鮑の片思い」は、殻が1枚だけの鮑が、もう片方の殻を慕っている、ということですが、鮑は二枚貝ではなく、ミミガイ科の巻き貝に属します。殻を観察すると、ゆるりと巻いていて、フンなどを出す穴が4、5個空いております。
一口で鮑と言っても、大きく分けて黒鮑と赤鮑といった種類があり、その浜値も異なります。一般的には柔らかいとされる黒鮑の方が高価です。鮑は、潮の流れのよい沿岸に分布していますが、夜行性であり、昼は岩かげなどにひっそりと付着しており、夜になると這い出して、ワカメ、コンブなどの海藻類を食べます。
昔からこの地方の伊勢神宮へは、志摩の鮑が神饌として納め続けられております。ちなみに、現在の熨斗(のし)は、熨し鮑を省略したものと言われる。産卵期は秋から冬になりますので、その手前の夏の鮑が最も美味と言われている。
妊婦様などが身近におられましたら、是非鮑を食べさせてあげて下さい。
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